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新車から3年・5年・7年|何年で売るのが納得できるかリセールで比較

新車から3年・5年・7年。車検と保証と残価設定ローンの節目が重なる年数ごとに、税金・車検の法定費用とメーカー公表の残価率を突き合わせて比較します。「あと1年乗る」を金額に変換する表つき。

新車から3年・5年・7年|何年で売るのが納得できるかリセールで比較

車検の案内はがきが来て、ふと止まる。あと2年乗るか、今売るか。

その判断、金額に変換できます。

結論: 「何年目が一番いいか」は一つに決まりません。決まっているのは、3年目・5年目・7年目に車検が来ることと、13年目に税金が上がることだけです。

  • 車検の見積りが出る前に迷っている人 → まず「あと1年乗る費用」を計算する
  • 残価設定ローン(残クレ)で買った人 → 契約書の据置価格を相場と見比べる
  • 13年目が近い人 → 税の段差の前後で比べる

この記事の目次
  1. 3年・5年・7年で、いったい何が変わるのか 🚗
  2. 「あと1年乗る」は、最低いくらかかるのか 💰
  3. なぜ5年で、新車価格の6割が減価するのか 📊
  4. 走行距離1kmは、いくらで値付けされているのか 🔧
  5. 3年・5年・7年、それぞれの言い分 📋
  6. 13年目に起きる、はっきりした段差
  7. 車検を通してから売るか、通さずに売るか 🔧
  8. 一括査定を気持ちよく使うコツ 📋
  9. この記事のまとめ
  10. 次に読むなら

3年・5年・7年で、いったい何が変わるのか 🚗

新車は最初の車検が3年後。そのあとは2年ごとです。だから車検は3年目・5年目・7年目・9年目と来る。

そこにメーカー保証と残価設定ローンの満了が重なります。これが「3年・5年・7年」という区切りの正体です。

新車からの年数と、重なる4つの節目 3年目 5年目 7年目 13年目 初回の車検 一般保証が満了 残クレ3年が満了 2回目の車検 特別保証が満了 残クレ5年が満了 3回目の車検 保証期間は満了 消耗品の交換期 税金の段差 自動車税が重課 重量税も上がる 判断のしかたは、たったひとつ 「あと1年乗る費用」と「その1年で下がる査定額」を並べて、どちらが大きいかを見るだけ。 前者は法律と税制で決まっているので、正確に計算できます。

保証の期間はメーカーが公表しています。日産の場合、一般保証が新車登録日から3年または走行6万km、特別保証が5年または10万kmです。トヨタも一般保証は3年または6万kmで、同じ考え方でした。

つまり3年目は「ほとんどの部品の保証が満了する年」。5年目は「エンジンやブレーキまわりの保証も満了する年」。ここに車検が重なるから、考えどきになるわけです。


「あと1年乗る」は、最低いくらかかるのか 💰

先に金額を出します。税金と車検の法定費用だけで、普通車なら年に5万円台。軽なら2万円台です。

この「法定費用」というのは、自動車重量税・自賠責保険料・検査手数料の3つ。国土交通省自動車局の資料でも、車検費用は「整備工場に支払うもの」と「国又は保険会社に支払うもの(法定費用)」に分かれると整理されています。後者はどこで車検を受けても同じ金額です。

あと1年乗ると、必ず出ていくお金(税金+車検の法定費用) 任意保険・整備代・タイヤ交換は別。ここに書いたのは「決まっている分」だけです。 普通車 年 約53,100円 13年未満 軽自動車 年 約24,500円 13年未満 普通車 年 約62,400円 13年超 自動車税(種別割) 自賠責+検査手数料 自動車重量税

内訳はこうなります。すべて2026年9月29日時点の制度にもとづく金額です。

費目 普通車(1.5L以下・1.5t以下・13年未満) 軽自動車 普通車(13年超・ガソリン車)
自動車税(種別割)/年 30,500円 10,800円 概ね15%増で約35,000円
自動車重量税(2年分) 24,600円 6,600円 34,200円
自賠責保険料(24か月) 18,560円 18,660円 18,560円
検査手数料 2,100円 2,100円 2,100円
車検の法定費用 合計 45,260円 27,360円 54,860円
1年あたりの合計 約53,100円 約24,500円 約62,400円

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※自動車重量税は財務省「自動車重量税の概要」の当分の間税率(エコカー減税の対象外の場合)。自賠責保険料は損害保険料率算出機構が2026年4月30日に届け出た改定後の基準料率で、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約に適用されます。検査手数料は2026年4月1日改定後の、指定工場で保安基準適合証を取得して窓口申請する場合の額です。

自賠責はこの秋に改定されます。自家用乗用車の24か月契約が17,650円から18,560円へ。軽は17,540円から18,660円へ。全車種平均で6.2%の改定で、13年ぶりの見直しです。

改定後は軽が普通車をわずかに上回る水準になります。ここ、知っておくと計算がずれません。


なぜ5年で、新車価格の6割が減価するのか 📊

減価のスピードを知るのに、一番あてになるのはメーカー自身が出している残価です。

残価設定型クレジット(残クレ、と呼ばれます)は、数年後の買取額をメーカー系の金融会社が先に約束する仕組み。約束する以上、数字は本気です。

日産の残価設定型クレジットの公式ページ
日産の残価設定型クレジットの公式ページ(nissan.co.jp・2026-10-06時点の画面)

日産が公式サイトに載せているシミュレーションと、ホンダの公式サイトの例を並べてみます。

車種・グレード 現金販売価格 5年後の残価 残価率
日産 ノート X(2WD) 2,470,600円 914,000円 約37%
日産 デイズ X(2WD) 1,500,400円 540,000円 約36%
日産 デイズ ハイウェイスターX(2WD) 1,784,200円 695,000円 約39%
ホンダ N-BOX(公式シミュレーション例) 1,928,300円 806,380円 約42%

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※日産は2026年4月〜9月に契約した場合の条件(実質年率5.7%、契約走行距離1,000km/月)。ホンダは公式サイト掲載の計算例(金利2.9%キャンペーン、60回払い)。いずれも2026年9月29日時点。

ホンダの残価設定型クレジットの公式ページ
ホンダの残価設定型クレジットの公式ページ(honda.co.jp・2026-10-06時点の画面)

メーカーが「5年後にこれで買い取る」と約束している水準 残価 約37% 5年で減価する分 約63% 日産ノート Xの例。新車247万円 → 5年後の保証残価91万円。 1年あたりに直すと 減る価値:年およそ31万円 税金と車検:年およそ5万円 保有コストの主役は、維持費ではなく減価。 残価は堅めの水準 買い取りを約束する側は、確実に 守れる線で残価を設定します。 実際の買取相場は上振れしがち。

残価は「5年後に必ず買い取る」という約束なので、相場が多少動いても守れる、堅めの水準に置かれます。だから契約者にとっては、そのまま安心して当てにできる数字になります。

裏を返すと、残クレの据置価格は買取相場の下限の目安として読める。契約書の数字と、いま提示されている査定額を並べてみる価値はあります。

個人的には、この使い方が残クレの一番おいしいところだと思いました。ローンとしての条件より、「メーカーが見積もった5年後の値段」が手元に紙で残っていることのほうが、売るときに効きます。


走行距離1kmは、いくらで値付けされているのか 🔧

年数と同じくらい、いや場合によってはそれ以上に効くのが走行距離です。

そしてこれ、業界が使っている「1kmあたりの単価」が公開されています。残価設定プランの超過精算のルールに書いてあるんです。

トヨタの残価設定型プランの公式ページを見る(toyota.jp)

愛知トヨタが公表している残価設定型プランの条件では、返却時に「走行距離が12,000km×契約年数以下」であることが求められ、超えた場合は1km超過につき5円の精算。あわせて、査定の減点が150点以内で、超えると1点につき1,000円の精算になります。

日産とホンダも契約走行距離は1,000km/月(=年12,000km)が基準。3社とも同じ線を引いています。

項目 業界が使っている基準
標準的な年間走行距離 12,000km(月1,000km)
距離が超えたときの値付け 1kmあたり5円
状態の変化(査定減点) 1点あたり1,000円
修復歴 あると残価保証の対象外

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「あと1年乗る」を金額に変換する 税金+車検 普通車で年 約53,100円 + 1万km走る分 1kmあたり5円なら 約50,000円 = あと1年の重さ 約10万円 +年式が1年進む分 だから、こう考えます いま提示されている査定額が、1年後に10万円以上下がりそうなら、早めに動くほうが計算は合います。 逆に、下がり幅がそれ未満に落ち着く年式なら、ゆっくり乗り続ける選択も十分あります。

残価の超過精算の単価を、そのまま買取査定に当てはめられるわけではありません。ただ、業界が距離をどう金額に換算しているかの目安にはなります。年1万km走る人なら、1年で5万円ぶんの価値が距離で動く、という感覚です。


3年・5年・7年、それぞれの言い分 📋

どの年数にも、はっきりした理屈があります。整理します。

3年で売る 5年で売る 7年で売る
査定額 一番高い 中位 落ち着く
1年あたりの減価 大きい 中くらい 小さくなる
車検の法定費用 初回を払わずに済む 1回ぶん払い済み 2回ぶん払い済み
保証の状態 一般保証が満了する直前 特別保証も満了 保証期間は終了
整備の見通し ほぼ読める 読みやすい 消耗品の交換が重なる
残クレとの相性 3年プランの満了 5年プランの満了 契約は終わっている
向いている人 乗り換えのサイクルを短く回したい人 保証の節目で手放したい人 1台を長く使い込みたい人

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3年で売るのが「一番高く売れる」のは事実です。ただし1年あたりで見た減価は3年目が最大。高く売れるぶん、短い期間で価値が動いているということでもあります。

5年は、残価の条件と保証の節目がちょうど重なる位置にあります。メーカーが5年後の残価を公表しているのも、そこが節目だと業界が見ているからです。

7年以降は景色が変わる。減価のスピードは落ち、代わりにタイヤ・バッテリー・ブレーキまわりの交換が現実になります。ここからは「相場がどう動くか」ではなく「整備にどこまで手をかけるか」で選ぶ時期に変わります。

正直に言うと、7年目以降を金額だけで比べるのは難しいと感じました。整備費は個体差が大きくて、平均値で語っても自分の車には当たらないからです。

参考までに、一般財団法人自動車検査登録情報協会の集計では、令和7年3月末時点の乗用車(軽を除く)の平均使用年数は13.35年。多くの人は、7年どころではなく乗り続けています。


13年目に起きる、はっきりした段差

ここだけは、年数で金額がきれいに分かれます。

13年を超えると、税の階段がひとつ上がる 12年目まで 年 約53,100円 13年超 年 約62,400円 18年超 年 約64,200円 普通車(1.5L以下・1.5t以下・ガソリン車)で試算。電気自動車・ハイブリッド車は自動車税の重課の対象外です。

自動車税(種別割)は、ガソリン車・LPG車なら初度登録から13年を超えると概ね15%の重課。軽自動車は約20%上がり、10,800円が12,900円になります。ディーゼル車は11年超が基準です。

適用は「13年を経過したあと、最初に迎える4月1日の課税分から」。JAFの解説にそう書かれています。

電気自動車・燃料電池車・ハイブリッド車は、この重課の対象外です。ここは覚えておく価値があります。

自動車重量税も上がります。財務省の資料では、自家用乗用車の税率は0.5tあたり年4,100円ですが、13年超で5,700円、18年超で6,300円。1.5tの車なら、2年ぶんの車検で24,600円だったものが34,200円になります。

この段差だけは、年式だけで自動的にやってきます。 13年目が視野に入っているなら、その前後で比べる意味があります。


車検を通してから売るか、通さずに売るか 🔧

これ、いちばん聞かれるところだと思います。

先に押さえておきたいのは、車検を通してから売る場合、払った法定費用と同額がそのまま査定額に上乗せされるわけではない、という点です。

これは中古車の流通のしくみによるものです。買い取った車は、多くがオートオークションに流れます。オークション運営最大手のUSSが公表している月次データでは、2026年4月〜8月の累計で出品1,557,844台、成約1,014,164台、平均成約単価は1,289千円でした。

この規模の市場で相場が形づくられていて、業者はそこを織り込んで値を付けます。

選択肢 出ていくお金 期待できること
車検を通してから売る 法定費用+整備代 車検残は査定でプラスに働く。かけた費用との差は事前に確認しておくと安心
車検が切れる前に売る なし 法定費用を払わずに済む。買い手も車検を自分で通せる
車検を切らしてから売る なし 公道を走れないため、引き取りや仮ナンバーの手配を相談する

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車検の残りが数か月ある段階で動き出すのが、いちばん素直だと思います。すでに見積りを取ってしまっていても、整備に入る前なら相談できます。

自賠責保険料は、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から改定されます。車検のタイミングが秋をまたぐ人は、この改定が自分にかかるかどうかを一度確認しておくといいです。


一括査定を気持ちよく使うコツ 📋

年数の話とあわせて、売り方の話もしておきます。

一括査定は、入力した情報を提携する複数の業者へ同時に届ける仕組みです。だから申し込むと、各社から連絡が来ます。

Yahoo!知恵袋の「車の一括査定は危険ですか?」という質問には、「特に危険なことはありませんでした」という回答がついていました。仕組みを知って準備しておけば、スムーズに使えるサービスです。

同時に届くから、まとめて比べられる あなたが入力 車種・年式・連絡先 同時に配信 提携する複数の業者へ 各社がすぐ動く 早く実車を見た業者が有利 申し込む前に決めておくとラクなこと ・連絡がとれる時間帯を先に伝える ・売る意思が固まってから申し込む ・断るときは「他社で決めました」とはっきり伝える ・申し込みの取り消し方法を先に確認

なぜ各社が急ぐのか。中古車は同じ個体が二つとないので、先に実車を見て先に契約した業者が買える。だからスピード勝負になります。

これは構造の話です。仕組みが分かっていれば、こちらの構え方も決まります。

向いているのは、「今週末に決める」と期限を決めてから申し込む使い方。連絡がまとまって来るぶん、短期間で比較できて、むしろ都合がよくなります。じっくり相場だけ知りたい段階なら、相場情報のページや1社の出張査定から始めるほうが合っています。


よくある質問

Q. 3年で売って乗り換えるのと、7年乗るのでは、どちらが向いていますか?

同じ車を持ち続ける前提なら、1年あたりの減価は年数が経つほど小さくなるので、長く乗るほうが金額面では有利に働きます。ただし7年目以降は整備費の見通しが立てにくくなります。乗り換えれば新車の購入費が乗るので、「乗り換えの有無」を含めて比べると答えが出ます。

Q. 残価設定ローンの途中で売ることはできますか?

車の所有権が金融会社にある間は、残っている債務を精算してからの売却になります。査定額が残債を上回れば差額が手元に残り、下回れば不足分を用意することになります。契約書の据置価格と残回数を確認したうえで、査定額と並べてみてください。条件は販売店ごとに異なるので、最終的には契約先に確認を。

Q. 車検が切れている車でも売れますか?

売れます。ただし公道を走れないので、業者に引き取りに来てもらうか、仮ナンバーの手配が必要です。引き取りに対応している業者も多いので、申し込みのときに伝えておくとスムーズです。


この記事のまとめ

  • 車検は3年目・5年目・7年目と来て、一般保証は3年・特別保証は5年で満了する。節目が重なるのはこのため
  • あと1年乗る費用は、税金と車検の法定費用だけで普通車が年約53,100円、軽が年約24,500円(2026年9月29日時点の制度)
  • メーカーが公表している5年後の残価率は36〜42%。保有コストの主役は維持費ではなく減価
  • 13年超で自動車税は概ね15%、重量税も上がる。ここだけは年式で自動的に決まる段差
  • 自賠責保険料は2026年11月1日以降に始まる契約から改定

次にやること: 車検証を出して初度登録年月を確認し、13年目までの残り年数を数える。そのうえで、いまの査定額を1社でいいので取ってみてください。数字が2つ揃えば、判断はぐっと楽になります。


次に読むなら

出典