車買取の解体新書
  1. 車買取の解体新書
  2. 相場の読み方
  3. 走行距離3万・5万・8万・15万kmで買取価格はどう変わるか比較

走行距離3万・5万・8万・15万kmで買取価格はどう変わるか比較

走行距離3万・5万・8万・15万kmで買取価格がどう動くかを、オークション統計と約150万件の査定データで比較します。10万kmで急落するという通説が、いま市場によって崩れていることも数字で確認します。

相場の読み方走行距離3万・5万・8万・15万kmで買取価格はどう変わるか比較

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「そろそろ10万km。その前に売った方がいいよね」

そう聞いて、慌てて査定を調べ始めた人は多いと思います。10万kmの手前で売る。これは長いあいだ、中古車を手放すときの常識でした。

でも、その常識が通用する区間と、もう通用しない区間があります。

結論

走行距離が価格に強く効くのは5万kmまで。8万kmを超えると、価格を決めているのは距離より年式と車種です。

  • 3万〜5万km → 距離が一番効く区間。売るなら早いほうが有利
  • 8万km前後 → 距離の影響が鈍る。年式と車種を先に調べる
  • 15万km超 → 国内相場より輸出需要で動く。安値を前提に出さない

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この記事の目次
  1. 3万・5万・8万・15万km、どこで一番下がるのか
  2. 査定は距離だけを見ていない|年式とセットの表で決まる
  3. どちらが強いのか、という問いへの答え
  4. 平均は7.2年で手放している|あなたはどの帯にいるか
  5. 10万kmで急に落ちるのは本当? 下がるのは距離のせいじゃない
  6. 通説が崩れた|いま値上がりしているのは多走行車のほう
  7. なぜ多走行車が上がったのか|170万台の輸出が支えている
  8. ここが「市場によって違う」ということ
  9. 業者によって10万円以上違うのはなぜか
  10. 一括査定、電話はどのくらい来るのか
  11. 距離帯別|あなたならどう動くか
  12. この記事のまとめ

3万・5万・8万・15万km、どこで一番下がるのか

最初に全体像です。距離は一直線に価格を押し下げるわけではありません。効く区間と、効かなくなる区間があります。

走行距離帯ごとに価格を決める主役が入れ替わる 距離が「効く」区間と「効かなくなる」区間

〜3万km 距離はまだ小さな差 年式が主役

3万〜5万km 距離が一番効く 売り急ぎが有利な帯

5万〜8万km 距離の効きが鈍る 整備費の読みで差が出る

8万km〜15万km超 距離はほぼ横ばい 輸出需要が主役

価格を決めている主役の入れ替わり

1万 3万 5万 8万 15万km ※線が水平に近づくほど、距離を足しても価格が動きにくい

線が寝ていく感じ、伝わるでしょうか。

左側は急です。ここでは1万km走るたびに、はっきり値が削れます。ところが右へ行くほど線は水平に近づきます。すでに十分走った車にもう1万km足しても、買う側の判断はほとんど変わらないからです。

だから「10万kmの壁」という言い方には、少し誤解があります。壁があるというより、壁の手前で坂がもう終わっている。これが実態に近い見方だと思いました。


査定は距離だけを見ていない|年式とセットの表で決まる

ここが一番見落とされているところです。査定の現場では、走行距離を単独では評価しません。

中古車の査定基準をつくっている日本自動車査定協会(JAAIという略称で呼ばれます)の仕組みでは、使用した月数と走行距離を組み合わせた表で加減率が決まります。カーセンサーの解説では、コンパクトからミドルクラスの車で初度登録から5年・6万kmのケースに「-9」という減率が当てられる例が挙げられています。

同じ距離でも年式次第で減点にも加点にもなる 同じ「5万km」が、減点にも加点にもなる

3年落ち・5万km 年式の割に走っている → 距離はマイナス方向

8年落ち・5万km 年式の割に走っていない → 距離はプラス方向

距離は「絶対値」ではなく「年式との比」で読まれる だから自分の距離だけを検索しても、相場はつかめない 年式とセットで調べると、はじめて自分の位置が分かる

つまり、距離は年式との比で読まれます。

8年乗って5万kmの車は、距離がプラスに働きます。逆に3年で5万kmなら、同じ5万kmでもマイナス方向です。自分の走行距離だけを検索して相場を探しても、答えが出ないのはこのためです。

正直、この「表で決まる」という部分は分かりにくいと思いました。検索して出てくる「5万kmならいくら」という一覧は、年式を固定した前提の話なんですよね。前提が書かれていないと、自分に当てはめようがありません。

どちらが強いのか、という問いへの答え

もうひとつ、面白いデータがあります。グーネットがプリウスの相場を年式と走行距離の両方で分析したところ、価格をきれいに段階分けしていたのは年式のほうでした。

さらに興味深いのは、「5万〜7万km」と「7万〜9万km」で価格帯が大きく重なっていたという指摘です。距離が2万km違っても、価格は分離しなかった。グーネットはこれを「走行距離よりも価格に影響する要素がある証明」と書いています。

8万km前後の人が距離を気にしすぎる必要はない、という話がここから出てきます。

比べるもの 価格への効き方 読者がすること
年式 段階的にはっきり分かれる 自分の年式帯の相場を先に見る
走行距離(〜5万km) 強く効く 売り時を早めに検討する
走行距離(5万〜9万km) 価格帯が重なる=効きが弱い 距離より車種・装備を整える
モデルチェンジの有無 大きく動く 改良前後どちらかを確認する

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※2026-10-02時点で公表されている各社の分析をもとに整理


平均は7.2年で手放している|あなたはどの帯にいるか

自分の距離が「多いのか少ないのか」。これが分からないと、査定額を見ても判断できません。

日本自動車工業会が2026年4月に公表した2025年度の乗用車市場動向調査では、車の平均保有期間は7.2年でした。10年を超えて持ち続ける人も3割近くいます。新車の平均購入価格は331万円、軽自動車では196万円という数字も同時に出ています。

日本自動車工業会の2025年度乗用車市場動向調査の公表ページ
日本自動車工業会の2025年度乗用車市場動向調査の公表ページ(jama.or.jp・2026-10-10時点の画面)

一方で、車そのものは長く使われるようになりました。自動車検査登録情報協会の集計では、軽自動車を除く乗用車の平均車齢は9.44歳(2025年3月末時点)。同協会の過去の公表では、乗用車の平均使用年数は13年台に達しています。

7年で手放し、13年台まで乗り継がれる 手放す時期と、車が使われ終わる時期はずれている

平均保有期間 7.2年(自工会 2025年度)

平均車齢 9.44歳(自検協)

平均使用年数 13年台(自検協)

新車 7年ごろ=売る人が多い 13年台=使われ終わる

売ったあと、その車にはまだ5〜6年ぶんの使われる時間が残っている

この差は、そのまま査定額の話につながります。

あなたが7年目で手放した車は、そこで寿命が尽きるわけではありません。平均で言えば、あと5年以上は誰かが乗ります。買取業者はその残り時間に値段をつけている。そう考えると、8万kmや15万kmの車に値が付く理由も見えてきます。


10万kmで急に落ちるのは本当? 下がるのは距離のせいじゃない

通説の中身を分解してみます。

カーセンサーの解説に、納得できる説明がありました。10万km前後はベルト類やオルタネーター(発電機のことです)といったエンジン周りの部品が寿命を迎えやすい時期です。買取業者は仕入れたあとに整備します。その整備費用を、あらかじめ査定額から引く。

10万km前後の落ち込みは整備費の前払い 落ちているのは「距離の点数」ではなく「整備費の先引き」

10万km前後 ベルト類・補機類が 寿命を迎えやすい

業者は仕入れ後に まとめて整備する 費用が発生する

その分を査定額から 先に引く =段差ができる

だから読者にできることがある 整備記録簿を出す → 「もう交換済み」が伝わると、先引きの前提が変わる 逆に記録がないと、業者は「未交換」で見積もるしかない

これは地味に大きい話だと思います。

落ちている原因が距離の点数ではなく整備費の見積もりなら、整備記録簿(どの部品をいつ交換したかの記録です)の有無で結果が変わるということです。タイミングベルトやウォーターポンプを交換済みなら、その書類を出す。業者が「未交換」で引いていた分が戻る余地があります。

カーセンサーはもうひとつ重要なことを書いています。実際の査定現場では協会の基準どおりに評価されるとは限らず、業者オークションでの落札実績をもとに値付けされるケースが多い。

ここが次の話につながります。


通説が崩れた|いま値上がりしているのは多走行車のほう

ここから先は、数年前の常識では説明できない動きです。

一括査定サービスを運営するMOTAが、2026年9月に自社の査定データ約150万件(2023年6月〜2026年6月、修復歴なしの車両)を分析した結果を公表しました。走行距離帯ごとの前年同月比を見ると、こうなっています。

走行距離帯 平均査定額の前年同月比
2万km以内 -1.0%
12万km超 +7.1%

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※2025年7月〜2026年6月の直近12か月平均。MOTA公表(2026年9月15日)

数字の向きが、逆なんですよね。

距離が少ない車は下がり、たくさん走った車が上がっている。 走行距離が長いほど上昇率が高い傾向だったとMOTAは説明しています。

年式でも同じ方向が出ています。

年式帯 「査定額10万円以上」の割合 変化
9〜11年落ち 92.9% → 95.6% +2.7ポイント
12〜15年落ち 66.4% → 75.4% +9.0ポイント
16年落ち以上 54.2% → 65.0% +10.8ポイント

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※前年同月比。MOTA公表(2026年9月15日)

12〜15年落ちの平均査定額は、約26万円から約33万円へ。上昇率は26.2%でした。同じ期間、0〜2年落ちの車は2.1%の上昇にとどまっています。

少走行はマイナス、多走行はプラス 平均査定額の前年同月比(直近12か月平均)

2万km以内 -1.0%

12万km超 +7.1%

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出典: MOTA 約150万件の査定データ分析(2026年9月15日公表)/2025年7月〜2026年6月

車種別の広がりも確認されています。経過10年以上の146車種のうち、141車種(約97%)が前年同期を上回りました。伸びが大きかったのは日産ノート(64.1%)やホンダ フリード(63.5%)です。

MOTA車買取の公式トップページ
MOTA車買取の公式トップページ(autoc-one.jp・2026-10-10時点の画面)

ただし、ここは冷静に見たいところです。これは特定の1台が7%高く売れるという話ではありません。市場全体の平均が動いたという話です。あなたの車の査定額は、車種・時期・その業者の在庫状況で変わります。

それでも、「10万km超えたから値段つかないだろう」と思って査定に出さないのは、2026-10-02時点の市場では損な判断に見えます。


なぜ多走行車が上がったのか|170万台の輸出が支えている

理由を追うと、国内の話ではなくなります。

日本中古車輸出業協同組合(JUMVEA)が2026年1月に発表した集計では、2025年の中古車輸出台数は170万8,604台。前年比9.1%増で、3年連続の過去最高でした。前年超えは5年続いています。

仕向け地 2025年の台数 前年比
アラブ首長国連邦(UAE) 25万2,637台 +11.7%
ロシア 18万6,584台 -6.3%
タンザニア 11万7,489台 +53.8%

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※車両価格20万円以上。JUMVEA発表(2026年1月29日)

多走行車の値付けを支えている輸出の流れ 国内で余った多走行車が、海外の買い手に届く

あなたの車 10万km超・低年式 国内小売では売りにくい

業者オークション 輸出事業者が入札に参加 国内業者と競合する

海外市場へ UAE・アフリカ 東欧・南米など

海外では「走行距離の許容度」が国内より広い 車検・定期点検を受けてきた日本車は、10万km・20万km超でも使用可能と評価される

2025年の中古車輸出は170万台超・3年連続で過去最高(JUMVEA発表)

中古車買取相場のレポートを出しているファブリカコミュニケーションズは、この構造をはっきり書いています。10万kmを超える多走行・低年式車にも海外市場で需要があり、その背景は日本車の耐久性と実用性への評価、そして車検・定期点検制度のもとで使われてきた履歴だと。走行距離が10万kmや20万kmを超えていても、海外では引き続き使える車として評価されるケースがある。

同社の集計では、2026年6月単月の中古車輸出は15万7,992台、1〜6月累計は85万3,363台で、いずれも前年同期を上回りました。中東情勢の影響を受けながらも、UAE経由に加えてアフリカ・東欧・ロシア・南米への直接輸送ルートを確保したためだと説明しています。

ここが「市場によって違う」ということ

同じ15万kmの車に、2つの値札が同時に存在します。

  • 国内小売向けの値札:小売店が店頭に並べて売りにくい。だから低い
  • 輸出向けの値札:現地では十分な実用車。だから下がりきらない

どちらが採用されるかは、あなたの車がどの買い手の目に留まるかで決まります。「10万km超で急落する」という通説は、国内小売だけを見た場合の話なんですね。ここを分けて考えられるかどうかが、15万km級の車を売るときの分かれ目になります。


業者によって10万円以上違うのはなぜか

価格.comのクチコミ掲示板に、分かりやすい投稿がありました。一括査定を使った人が、同じ車に対して一社は90〜120万円、もう一社は130〜150万円という幅を提示されたと書いています。

同じ車です。なぜここまで開くのか。

同じ車に違う値段がつく3つの事情 業者側の「出口」が違うから、入り口の値段も違う

買い手が決まっている 探している客がいる 輸出先が確保済み 高めを出せる

相場で読む オークション落札実績 から逆算する 平均的な額

在庫を抱えたくない 同じ車が在庫にある 置き場がない 低めになる

だから「複数社に出す」こと自体に意味がある 1社の提示額は、その業者の事情を映した1つの答えにすぎない ただし業者を増やすほど、やり取りの手間も増える

買取業者は、仕入れた車をどこかで売ります。その出口が決まっている業者は高く出せます。逆に、同じ車がすでに在庫にある業者は高く出す理由がありません。

多走行車なら、輸出ルートを持っている業者かどうかが大きい。オークション統計を見ると、輸出事業者の仕入れ意欲が落札価格を押し上げる場面が繰り返し報じられています。実際、オークション大手ユー・エス・エスの月次データでは、2026年4〜8月累計の成約車両単価は128万9千円で、前年同期の108.5%でした。

ユー・エス・エスが公表している月次データのページを見る(ussnet.co.jp)

流通量そのものも増えています。日本オートオークション協議会が伝えた日刊自動車新聞の調査では、2025年のオークション総出品台数は801万3,936台(前年比7.0%増)、総成約台数は549万8,787台(同4.2%増)。成約率は68.6%で、前年から1.8ポイント下がりました。

出品が増えて成約率が下がる。買う側に選択肢が増えた状態です。それでも単価が上がっているのは、買い手の数そのものが増えているということだと読めます。


一括査定、電話はどのくらい来るのか

一括査定の最大の難点がここです。

申し込み情報が提携店に一斉に配られる仕組みのサービスでは、送信直後から複数社の電話が始まります。先に接触して実車査定の予約を取った店が交渉で有利になるため、各社が急ぐ構造になっています。

方式 連絡の来方 向いている人
一斉配信型 提携店から同時に着信。同じ質問を繰り返し聞かれる 時間が取れて、交渉を楽しめる人
上位数社のみ連絡 概算額の高い数社とだけやり取り 電話対応の負担を抑えたい人
業者を自分で選ぶ 自分がかけた分だけ 車種に強い店を知っている人

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※2026-10-02時点で各社が公表している仕組みをもとに整理

価格.comの投稿者は、3社とのやり取りで対応の質が店舗ごとに違ったと書いています。同じ系列でも店によって違ったと。約1週間で電話対応を終えたそうです。

MOTA自身が公開している利用者の声にも、「3社のみ対応で売却をスムーズに出来て良いシステムだと感じた」(神奈川県・BMW利用者)という書き込みがあります。一方で「各社とも早いリスポンスで驚いた」(東京都・アウディ利用者)という声もあり、連絡の速さは方式を問わず共通しているようです。

個人的には、8万km以上の車なら電話の多さを我慢する価値はあると考えています。理由は上で見た通りで、多走行車は業者間で評価が割れやすく、その割れ幅がそのまま金額差になるからです。逆に3万km級の車は、どの業者も相場どおりの額を出しやすい。手間をかけても差が開きにくい区間です。


距離帯別|あなたならどう動くか

ここまでの話を、距離帯ごとの行動に落とします。

距離帯ごとの動き方 あなたがこの帯なら、これをする

〜5万km 距離が一番効く帯。迷っている時間が目減りに直結する やること: 下取り額を聞いたうえで、買取の相場も1度確認する

5万〜8万km 整備費の読みで差が出る帯 やること: 整備記録簿を揃える。交換済み部品を言える状態にする

8万〜15万km 業者ごとの評価が最も割れる帯 やること: 輸出に強い業者を含めて複数社を比べる

15万km超 「値段がつかない」を前提にしない やること: 13年超の税負担と、売却額を並べて判断する

15万km超の人に、もうひとつ知っておいてほしい制度があります。

初度登録から13年を超えると、自動車税(種別割)が重くなります。JAFの解説では、ガソリン車・LPG車で約15%、軽自動車で約20%の引き上げ。ディーゼル車は11年経過で対象です。適用は13年経過後、最初に迎える4月1日の課税分からです。

船橋市の案内でも、三輪以上の軽自動車は初回車両番号指定から13年経過した年度の翌年度から、概ね20%の重課になると説明されています。

車種 重課のタイミング 目安の引き上げ幅
ガソリン車・LPG車 初度登録から13年経過後 約15%
軽自動車(三輪以上) 初度検査から13年経過後 約20%
ディーゼル車 初度登録から11年経過後 重課対象
電気自動車・ハイブリッド車など 対象外 —

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※2026-10-02時点。JAFおよび船橋市の公表内容をもとに整理。詳細は各自治体の案内で最新をご確認ください

持ち続けるなら、この重課と自動車重量税の増額が毎年のコストに乗ります。売却額と、持ち続けるコストを並べて比べる。15万km級の判断はここに尽きます。


よくある質問

Q. 10万kmになる前に急いで売るべきですか?

A. 3万〜5万km台なら、距離が価格に強く効くので早めの検討に意味があります。ただし9万km台の人が「10万kmの手前だから」と急ぐ理由は、以前より弱くなりました。グーネットの分析では5万〜7万kmと7万〜9万kmで価格帯が重なっており、MOTAのデータでは12万km超の平均査定額が前年同月比で上がっています(2025年7月〜2026年6月平均)。まず自分の年式・車種の相場を確認してから決めるほうが確実です。

Q. ディーラー下取りと買取、どちらが高いですか?

A. 車種・時期・在庫状況で変わるので、どちらが高いとは言い切れません。構造だけ言えば、下取りは新車の値引きとまとめて提示されるため内訳が見えにくく、買取は車単体の値段が出ます。多走行車は業者ごとに評価が割れやすいので、買取の相場も1度は確認する価値があります。下取り額を先に聞いておけば、比べる基準ができます。

Q. 走行距離をごまかす業者もいると聞きました。

A. 走行距離の改ざんは違法行為です。売る側としては、車検証や整備記録簿を揃えて、記録と現状が一致していることを示せる状態にしておくのが自衛になります。整備記録簿は10万km前後の査定で先引きされる整備費を抑える材料にもなるので、探しておいて損はありません。


この記事のまとめ

  • 距離が価格に強く効くのは5万kmまで。8万kmを超えると距離より年式と車種が主役になる
  • 10万km前後の落ち込みは距離の点数ではなく、買取後の整備費を先に引かれるため。整備記録簿で変わる余地がある
  • MOTAの約150万件の分析では、12万km超が前年同月比+7.1%、2万km以内が-1.0%(2025年7月〜2026年6月平均)。通説と逆向きに動いている
  • 多走行車を支えているのは170万台を超えた中古車輸出。海外では10万km・20万km超でも実用車として評価される
  • 13年を超えると自動車税が重くなる。売却額と持ち続けるコストを並べて判断する

次に取る行動はひとつです。 いまの走行距離と年式をメモして、下取り額を1社聞く。そのうえで買取の相場を1度確認する。これで自分がどの帯にいるかが分かります。


出典