新車から3年・5年・7年|何年で売るのが納得できるかリセールで比較
新車から3年・5年・7年。車検と保証と残価設定ローンの節目が重なる年数ごとに、税金・車検の法定費用とメーカー公表の残価率を突き合わせて比較します。「あと1年乗る」を金額に変換する表つき。
車検の案内はがきが来て、ふと止まる。あと2年乗るか、今売るか。
その判断、金額に変換できます。
結論: 「何年目が一番いいか」は一つに決まりません。決まっているのは、3年目・5年目・7年目に車検が来ることと、13年目に税金が上がることだけです。
- 車検の見積りが出る前に迷っている人 → まず「あと1年乗る費用」を計算する
- 残価設定ローン(残クレ)で買った人 → 契約書の据置価格を相場と見比べる
- 13年目が近い人 → 税の段差の前後で比べる
この記事の目次
3年・5年・7年で、いったい何が変わるのか 🚗
新車は最初の車検が3年後。そのあとは2年ごとです。だから車検は3年目・5年目・7年目・9年目と来る。
そこにメーカー保証と残価設定ローンの満了が重なります。これが「3年・5年・7年」という区切りの正体です。
保証の期間はメーカーが公表しています。日産の場合、一般保証が新車登録日から3年または走行6万km、特別保証が5年または10万kmです。トヨタも一般保証は3年または6万kmで、同じ考え方でした。
つまり3年目は「ほとんどの部品の保証が満了する年」。5年目は「エンジンやブレーキまわりの保証も満了する年」。ここに車検が重なるから、考えどきになるわけです。
「あと1年乗る」は、最低いくらかかるのか 💰
先に金額を出します。税金と車検の法定費用だけで、普通車なら年に5万円台。軽なら2万円台です。
この「法定費用」というのは、自動車重量税・自賠責保険料・検査手数料の3つ。国土交通省自動車局の資料でも、車検費用は「整備工場に支払うもの」と「国又は保険会社に支払うもの(法定費用)」に分かれると整理されています。後者はどこで車検を受けても同じ金額です。
内訳はこうなります。すべて2026年9月29日時点の制度にもとづく金額です。
| 費目 | 普通車(1.5L以下・1.5t以下・13年未満) | 軽自動車 | 普通車(13年超・ガソリン車) |
|---|---|---|---|
| 自動車税(種別割)/年 | 30,500円 | 10,800円 | 概ね15%増で約35,000円 |
| 自動車重量税(2年分) | 24,600円 | 6,600円 | 34,200円 |
| 自賠責保険料(24か月) | 18,560円 | 18,660円 | 18,560円 |
| 検査手数料 | 2,100円 | 2,100円 | 2,100円 |
| 車検の法定費用 合計 | 45,260円 | 27,360円 | 54,860円 |
| 1年あたりの合計 | 約53,100円 | 約24,500円 | 約62,400円 |
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※自動車重量税は財務省「自動車重量税の概要」の当分の間税率(エコカー減税の対象外の場合)。自賠責保険料は損害保険料率算出機構が2026年4月30日に届け出た改定後の基準料率で、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約に適用されます。検査手数料は2026年4月1日改定後の、指定工場で保安基準適合証を取得して窓口申請する場合の額です。
自賠責はこの秋に改定されます。自家用乗用車の24か月契約が17,650円から18,560円へ。軽は17,540円から18,660円へ。全車種平均で6.2%の改定で、13年ぶりの見直しです。
改定後は軽が普通車をわずかに上回る水準になります。ここ、知っておくと計算がずれません。
なぜ5年で、新車価格の6割が減価するのか 📊
減価のスピードを知るのに、一番あてになるのはメーカー自身が出している残価です。
残価設定型クレジット(残クレ、と呼ばれます)は、数年後の買取額をメーカー系の金融会社が先に約束する仕組み。約束する以上、数字は本気です。

日産が公式サイトに載せているシミュレーションと、ホンダの公式サイトの例を並べてみます。
| 車種・グレード | 現金販売価格 | 5年後の残価 | 残価率 |
|---|---|---|---|
| 日産 ノート X(2WD) | 2,470,600円 | 914,000円 | 約37% |
| 日産 デイズ X(2WD) | 1,500,400円 | 540,000円 | 約36% |
| 日産 デイズ ハイウェイスターX(2WD) | 1,784,200円 | 695,000円 | 約39% |
| ホンダ N-BOX(公式シミュレーション例) | 1,928,300円 | 806,380円 | 約42% |
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※日産は2026年4月〜9月に契約した場合の条件(実質年率5.7%、契約走行距離1,000km/月)。ホンダは公式サイト掲載の計算例(金利2.9%キャンペーン、60回払い)。いずれも2026年9月29日時点。

残価は「5年後に必ず買い取る」という約束なので、相場が多少動いても守れる、堅めの水準に置かれます。だから契約者にとっては、そのまま安心して当てにできる数字になります。
裏を返すと、残クレの据置価格は買取相場の下限の目安として読める。契約書の数字と、いま提示されている査定額を並べてみる価値はあります。
個人的には、この使い方が残クレの一番おいしいところだと思いました。ローンとしての条件より、「メーカーが見積もった5年後の値段」が手元に紙で残っていることのほうが、売るときに効きます。
走行距離1kmは、いくらで値付けされているのか 🔧
年数と同じくらい、いや場合によってはそれ以上に効くのが走行距離です。
そしてこれ、業界が使っている「1kmあたりの単価」が公開されています。残価設定プランの超過精算のルールに書いてあるんです。
トヨタの残価設定型プランの公式ページを見る(toyota.jp)
愛知トヨタが公表している残価設定型プランの条件では、返却時に「走行距離が12,000km×契約年数以下」であることが求められ、超えた場合は1km超過につき5円の精算。あわせて、査定の減点が150点以内で、超えると1点につき1,000円の精算になります。
日産とホンダも契約走行距離は1,000km/月(=年12,000km)が基準。3社とも同じ線を引いています。
| 項目 | 業界が使っている基準 |
|---|---|
| 標準的な年間走行距離 | 12,000km(月1,000km) |
| 距離が超えたときの値付け | 1kmあたり5円 |
| 状態の変化(査定減点) | 1点あたり1,000円 |
| 修復歴 | あると残価保証の対象外 |
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残価の超過精算の単価を、そのまま買取査定に当てはめられるわけではありません。ただ、業界が距離をどう金額に換算しているかの目安にはなります。年1万km走る人なら、1年で5万円ぶんの価値が距離で動く、という感覚です。
3年・5年・7年、それぞれの言い分 📋
どの年数にも、はっきりした理屈があります。整理します。
| 3年で売る | 5年で売る | 7年で売る | |
|---|---|---|---|
| 査定額 | 一番高い | 中位 | 落ち着く |
| 1年あたりの減価 | 大きい | 中くらい | 小さくなる |
| 車検の法定費用 | 初回を払わずに済む | 1回ぶん払い済み | 2回ぶん払い済み |
| 保証の状態 | 一般保証が満了する直前 | 特別保証も満了 | 保証期間は終了 |
| 整備の見通し | ほぼ読める | 読みやすい | 消耗品の交換が重なる |
| 残クレとの相性 | 3年プランの満了 | 5年プランの満了 | 契約は終わっている |
| 向いている人 | 乗り換えのサイクルを短く回したい人 | 保証の節目で手放したい人 | 1台を長く使い込みたい人 |
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3年で売るのが「一番高く売れる」のは事実です。ただし1年あたりで見た減価は3年目が最大。高く売れるぶん、短い期間で価値が動いているということでもあります。
5年は、残価の条件と保証の節目がちょうど重なる位置にあります。メーカーが5年後の残価を公表しているのも、そこが節目だと業界が見ているからです。
7年以降は景色が変わる。減価のスピードは落ち、代わりにタイヤ・バッテリー・ブレーキまわりの交換が現実になります。ここからは「相場がどう動くか」ではなく「整備にどこまで手をかけるか」で選ぶ時期に変わります。
正直に言うと、7年目以降を金額だけで比べるのは難しいと感じました。整備費は個体差が大きくて、平均値で語っても自分の車には当たらないからです。
参考までに、一般財団法人自動車検査登録情報協会の集計では、令和7年3月末時点の乗用車(軽を除く)の平均使用年数は13.35年。多くの人は、7年どころではなく乗り続けています。
13年目に起きる、はっきりした段差
ここだけは、年数で金額がきれいに分かれます。
自動車税(種別割)は、ガソリン車・LPG車なら初度登録から13年を超えると概ね15%の重課。軽自動車は約20%上がり、10,800円が12,900円になります。ディーゼル車は11年超が基準です。
適用は「13年を経過したあと、最初に迎える4月1日の課税分から」。JAFの解説にそう書かれています。
電気自動車・燃料電池車・ハイブリッド車は、この重課の対象外です。ここは覚えておく価値があります。
自動車重量税も上がります。財務省の資料では、自家用乗用車の税率は0.5tあたり年4,100円ですが、13年超で5,700円、18年超で6,300円。1.5tの車なら、2年ぶんの車検で24,600円だったものが34,200円になります。
この段差だけは、年式だけで自動的にやってきます。 13年目が視野に入っているなら、その前後で比べる意味があります。
車検を通してから売るか、通さずに売るか 🔧
これ、いちばん聞かれるところだと思います。
先に押さえておきたいのは、車検を通してから売る場合、払った法定費用と同額がそのまま査定額に上乗せされるわけではない、という点です。
これは中古車の流通のしくみによるものです。買い取った車は、多くがオートオークションに流れます。オークション運営最大手のUSSが公表している月次データでは、2026年4月〜8月の累計で出品1,557,844台、成約1,014,164台、平均成約単価は1,289千円でした。
この規模の市場で相場が形づくられていて、業者はそこを織り込んで値を付けます。
| 選択肢 | 出ていくお金 | 期待できること |
|---|---|---|
| 車検を通してから売る | 法定費用+整備代 | 車検残は査定でプラスに働く。かけた費用との差は事前に確認しておくと安心 |
| 車検が切れる前に売る | なし | 法定費用を払わずに済む。買い手も車検を自分で通せる |
| 車検を切らしてから売る | なし | 公道を走れないため、引き取りや仮ナンバーの手配を相談する |
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車検の残りが数か月ある段階で動き出すのが、いちばん素直だと思います。すでに見積りを取ってしまっていても、整備に入る前なら相談できます。
自賠責保険料は、2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から改定されます。車検のタイミングが秋をまたぐ人は、この改定が自分にかかるかどうかを一度確認しておくといいです。
一括査定を気持ちよく使うコツ 📋
年数の話とあわせて、売り方の話もしておきます。
一括査定は、入力した情報を提携する複数の業者へ同時に届ける仕組みです。だから申し込むと、各社から連絡が来ます。
Yahoo!知恵袋の「車の一括査定は危険ですか?」という質問には、「特に危険なことはありませんでした」という回答がついていました。仕組みを知って準備しておけば、スムーズに使えるサービスです。
なぜ各社が急ぐのか。中古車は同じ個体が二つとないので、先に実車を見て先に契約した業者が買える。だからスピード勝負になります。
これは構造の話です。仕組みが分かっていれば、こちらの構え方も決まります。
向いているのは、「今週末に決める」と期限を決めてから申し込む使い方。連絡がまとまって来るぶん、短期間で比較できて、むしろ都合がよくなります。じっくり相場だけ知りたい段階なら、相場情報のページや1社の出張査定から始めるほうが合っています。
よくある質問
Q. 3年で売って乗り換えるのと、7年乗るのでは、どちらが向いていますか?
同じ車を持ち続ける前提なら、1年あたりの減価は年数が経つほど小さくなるので、長く乗るほうが金額面では有利に働きます。ただし7年目以降は整備費の見通しが立てにくくなります。乗り換えれば新車の購入費が乗るので、「乗り換えの有無」を含めて比べると答えが出ます。
Q. 残価設定ローンの途中で売ることはできますか?
車の所有権が金融会社にある間は、残っている債務を精算してからの売却になります。査定額が残債を上回れば差額が手元に残り、下回れば不足分を用意することになります。契約書の据置価格と残回数を確認したうえで、査定額と並べてみてください。条件は販売店ごとに異なるので、最終的には契約先に確認を。
Q. 車検が切れている車でも売れますか?
売れます。ただし公道を走れないので、業者に引き取りに来てもらうか、仮ナンバーの手配が必要です。引き取りに対応している業者も多いので、申し込みのときに伝えておくとスムーズです。
この記事のまとめ
- 車検は3年目・5年目・7年目と来て、一般保証は3年・特別保証は5年で満了する。節目が重なるのはこのため
- あと1年乗る費用は、税金と車検の法定費用だけで普通車が年約53,100円、軽が年約24,500円(2026年9月29日時点の制度)
- メーカーが公表している5年後の残価率は36〜42%。保有コストの主役は維持費ではなく減価
- 13年超で自動車税は概ね15%、重量税も上がる。ここだけは年式で自動的に決まる段差
- 自賠責保険料は2026年11月1日以降に始まる契約から改定
次にやること: 車検証を出して初度登録年月を確認し、13年目までの残り年数を数える。そのうえで、いまの査定額を1社でいいので取ってみてください。数字が2つ揃えば、判断はぐっと楽になります。
次に読むなら
- 車買取一括査定サイトの選び方と比較 — この記事で触れた「同時配信のしくみ」を、サービスごとの違いから整理しています
- 年式・走行距離別の買取相場の調べ方 — 自分の車の減価カーブを、この記事の費用表と突き合わせたい人向けです
出典
- 【自賠責保険】基準料率届出のご案内(2026年4月30日金融庁長官への届出)(損害保険料率算出機構) 2026-09-29 閲覧
- 自賠責保険基準料率表(損害保険料率算出機構) 2026-09-29 閲覧
- 自動車重量税の概要(主な税率)(財務省) 2026-09-29 閲覧
- 自動車の登録・検査の法定手数料変更について(令和8年4月1日)(国土交通省) 2026-09-29 閲覧
- 車検時の費用の内訳ご存じですか?(国土交通省自動車局) 2026-09-29 閲覧
- 自動車税(種別割)の税率(東京都主税局) 2026-09-29 閲覧
- 自動車税は13年経過で高くなる?重課の仕組み(一般社団法人日本自動車連盟(JAF)) 2026-09-29 閲覧
- 日産:残価設定型クレジット(日産自動車) 2026-09-29 閲覧
- 日産:残価設定型クレジット/ノート(日産自動車) 2026-09-29 閲覧
- 日産:残価設定型クレジット/デイズ(日産自動車) 2026-09-29 閲覧
- 残価設定型クレジット(残クレ)|Honda(本田技研工業) 2026-09-29 閲覧
- トヨタ 残価設定型プラン(トヨタ自動車) 2026-09-29 閲覧
- 残価設定型|ご購入サポート(走行距離・査定減点の条件)(愛知トヨタ自動車) 2026-09-29 閲覧
- 新車の保証期間はどのくらいか教えて。(日産自動車) 2026-09-29 閲覧
- トヨタ アフターサービス 新車保証(トヨタ自動車) 2026-09-29 閲覧
- 平均使用年数(令和7年3月末現在)(一般財団法人自動車検査登録情報協会) 2026-09-29 閲覧
- 月次データ(USSオートオークション 成約台数・平均成約車両単価)(株式会社ユー・エス・エス) 2026-09-29 閲覧
- 中古車統計データ(一般社団法人日本自動車販売協会連合会) 2026-09-29 閲覧
- Yahoo!知恵袋「車買い取り一括査定をしました所、嵐の様に電話が鳴り始め3日目」(Yahoo!知恵袋) 2026-09-29 閲覧
- Yahoo!知恵袋「車の一括査定は危険ですか?」(Yahoo!知恵袋) 2026-09-29 閲覧